まず、申し上げなければならない喫緊の課題は、
新型コロナウイルス感染症の拡大であります。
新型コロナが国内で初めて確認されてから既に3年目を迎えておりますが、いまだ収束は見通せず、特に感染力の強い
オミクロン株が引き起こした第6波は、本市においてもこれまで以上に多数の感染者を確認するに至っております。
この間、
緊急事態宣言や
まん延防止等重点措置により、感染拡大を極力抑制する対応がとられ、その都度一定の効果も見られたところではありますが、ウイルスが増殖や感染を繰り返す中で、新たな株へと変異することにより感染も繰り返される状況が続いているところであります。
緊急事態宣言や
まん延防止等重点措置は感染を抑える効果がある一方、経済活動には大きな痛みを伴います。特に飲食業、
観光関連事業等サービス産業への影響は大きく、本市としても様々な対策を講じながらこれら事業への支援を行っているところであります。
また、医療体制につきましては、デルタ株が流行した第5波において、保健所に代わって
荒尾市民病院が
コロナ患者のトリアージを行った上で、荒尾市医師会も在宅診療に加わる「有明モデル」と呼ばれる方法が確立され、有明地域の
コロナ患者の診療に大きな成果を上げたところであります。
市民の皆様には、新しい生活様式の下、感染を防ぐ様々な対応に全面的に御協力いただき改めて感謝申し上げる次第であります。
新型コロナの収束は、何よりワクチンの3回目接種を急ぐことにあります。市で設置します集団接種や各医療機関による個別接種などを活用され、多くの市民の皆様にできるだけ早期に接種されるようお願いいたします。市としても最大限の準備を行っております。
新型コロナの収束と
社会経済活動の回復を令和4年度においても最重要課題として取り組んでまいります。
さて、本市は昭和17年4月1日の市制施行から、この4月で80年の大きな節目を迎えます。
先人たちが築き上げて来られた荒尾市を、私たちは次の世代に引き継ぐ大きな使命があります。
4月3日に挙行する記念式典をはじめ、令和4年度に実施する市制施行80周年記念事業などを通して、常にそのことを意識した1年にしたいと考えております。
その市制施行80周年記念事業のスタートとして、4月1日には新しい
市立図書館を開館します。
現在の図書館をあらお
シティモールに移転整備することについて、関係者間で協定を締結してからわずか1年5カ月という短期間で開館を迎えることができたのは、本市が進める官民連携による取組がその特性を発揮した成果であろうと思います。
新図書館は、
公立図書館としては全国で初めて
デジタルライブラリーを有するなど、数々の特徴を持った施設となっており、「未来につづく図書館」という基本方針の下、次の世代も含めて多くの市民の皆様に御利用いただきたいと考えております。
南新地地区の「あらお
海陽スマートタウン」と共に、緑ケ丘地区を荒尾市の活力のエンジンとして更に活性化するとともに、新図書館の開館を機に荒尾市の新しい一面として「本のまち 文化のまち あらお」と誇れるような
まちづくりを進めていきたいと考えております。
それでは、令和4年度に本市が取り組む主要な施策の内容につきまして、「第6次荒尾市総合計画」に掲げる重点戦略「あらお
未来プロジェクト」の五つの柱に沿って御説明いたします。
まず、一つ目の「切れ目のない充実した
子育て環境をつくる」であります。
妊娠から出産・子育てに至るまでニーズに合わせた切れ目のない支援に加え、子供の成長段階に合わせた支援、教育の質の向上への取組などにより、
子育て環境としての魅力向上を目指してまいります。
新生児の聴覚障害の早期発見・早期治療を図るために、新生児の聴覚検査に係る費用助成を行います。
出産後の母子の健康を支援するため、
産科医療機関における宿泊型の産後ケア事業を開始し、育児に不安を持つ母親への心身のケアや育児などのサポートを行ってまいります。また、乳児期の支援の充実を図るため、生後6から7カ月児を対象とした相談事業を実施します。
学童クラブにおける待機児童の解消を目指して荒尾第一小学校敷地内に
放課後児童クラブを整備し、子育てしやすい
環境づくりを推進してまいります。
教育環境につきましては、児童・生徒1人に1台配備した
タブレット端末の更なる活用のため、快適かつ安定的な
ネットワーク環境の向上を図ってまいります。また、清里小学校及び
海陽中学校の外壁改修・屋上防水に取り組むとともに、
バリアフリー化に関する整備目標を盛り込んだ
長寿命化計画の見直しを行ってまいります。
長洲町と共同で整備する新
学校給食センターについては、令和3年度から本体工事に着工しており、9月から給食の提供を開始いたします。
学力の向上については「
授業改善アドバイザー」を派遣することで、「進化型あらおベーシック」の確実な実施と質的改善を図るとともに、中学生全員を対象とする
英語検定助成、ALTの5人体制及び
英語教育指導力向上のための教職員研修を実施することで、英語教育の日常化を目指してまいります。
また、孫文と宮崎滔天の友情により始まった
シンガポールとの交流については、
本市中学生と
シンガポールの中学生とのICTを活用した交流を実施し、
地域アイデンティティの醸成を図りながら、異文化・多文化を尊重する姿勢を育んでまいります。
不登校対策としましては、令和2年度に第三中学校に設置した「ハートフルルーム」を全中学校に設置するとともに、小岱教室においても、支援が必要な児童・生徒の学習指導やカウンセリングを行うことで不登校の改善や未然防止を図ってまいります。
次に、二つ目の「誰もがつながりを持ち、健康でいきいきとした暮らしをつくる」であります。
誰もが地域の中でつながりを持ち、安心して生活できるよう多様性を尊重した
地域共生社会の実現を目指すとともに、心身ともに健康であり、生きがいを持って生活できるよう目指してまいります。
新市民病院の建設につきましては、令和3年度に免震基礎の工事をおおむね完了し、令和4年度は建物本体を立ち上げ、令和5年10月の開院に向け、着実に進めてまいります。
保健・福祉・
子育て支援施設につきましては、子供から高齢者までが生涯を通じてすこやかに生きるための総合的な施策を行う拠点として、その機能が効果的に発揮できる
スキーム作りを行ってまいります。
また、保健事業と
介護予防事業を一体的に実施することで、高齢者ができる限り長く自立した日常生活を送ることができるよう、特性に応じた支援を行ってまいります。
認知症への対応といたしましては、その予防法や治療法の確立を目的とした2回目となる
認知症コホート大規模調査に熊本大学と連携して取り組むとともに、たとえ認知症の症状や障害があっても、安心して暮らせるよう
成年後見制度の利用促進を図るための体制を整備してまいります。
障害者の社会参画を後押しするため、広報や
市主催イベントによる啓発活動に取り組み、「第3次荒尾市障がい者計画」などの基本理念である「障がいのある人もない人も、地域で安心していきいきと暮らすことができる
まちづくり」を進めてまいります。
また、長期にわたり就業していない方やひきこもりの方に対しては、
生活相談支援センターによるきめ細かな支援により、
社会的孤立を防止し、誰もが安心して暮らせる
まちづくりを行ってまいります。
男女共同参画社会を力強く進めるために、職場・家庭・地域といった身近な場において
地域リーダーを育成することで、お互いを尊重し、地域でつながりを持つことができるような環境をつくってまいります。
生涯学習の推進につきましては、4月に開館する新
市立図書館で掲げる、学びを「つたえる」、交流活動と「つながる」、未来に「つづく」の三つの基本方針の下、
学校図書館との連携や郷土学習の充実など新図書館を核として取組を進めてまいります。
また、地域と学校の連携・協働体制を築くため、全ての小・中学校に
コミュニティスクールを設置いたします。
次に、三つ目の「雇用の確保と所得の向上で安定した暮らしをつくる」であります。
市内の雇用の場を拡大するとともに、あらゆる人が市内で就職しやすい環境をつくることで、人手不足の解消を図るとともに、地域産業の
生産性向上や
地域経済循環の活性化などを図ることで、所得の向上を目指してまいります。
市内企業との情報交換や交流を通じて
企業ニーズを把握することで、効果的な支援を行います。
企業誘致については、半導体の
受託生産最大手であるTSMCの熊本県内への進出を好機と捉え、
半導体関連企業や
IT系企業など業種を絞った誘致活動を行ってまいります。
地元就職の促進については、
企業視察ツアーや大牟田市との合同による地元企業と学校との
情報交換会を行い、地元雇用につながるマッチングの機会を創出するとともに、
オンデマンド動画による企業紹介を行い、企業の魅力を広く伝えてまいります。
また、長期化する
新型コロナの影響を受けた
生活困窮者を中心に、
ハローワーク等の関係機関と連携を強化し、より丁寧な就労支援を行うとともに、
事業者向けの働き方改革に関するセミナーを開催するなど働きやすい
職場づくりを促進してまいります。
新型コロナの市内経済への影響を抑えるための取組としましては、
キャッシュレス決済「AraoPAY」を活用した
プレミアム付商品券の発行や
市内宿泊施設を割安で使用できる
宿泊チケットの販売など、国からの交付金を最大限活用しながら地域経済の活性化に取り組んでまいります。
農業の振興につきましては、圃場整備をはじめとする基盤強化や農地集積を推進するとともに、「道の駅」開業も見据え、野菜や果物の
新規推奨作物や
農業用機械等の導入への支援を行い、収穫量や品目の充実を図ってまいります。また、
市内飲食店などと連携した地元農産物の消費拡大を図ってまいります。
本市特産の梨につきましては、
ヤケ梨対策として、
県推奨品種への転換に対する苗木補助を行うとともに、インターネットでの販売サイトの拡充や販売会の開催などによる販路拡大を図ってまいります。
水産業につきましては、新たな収入源とすべく荒尾漁協と連携してマガキ養殖に取り組んでまいります。また、産地偽装問題に揺れたアサリにつきましては、熊本県と連携して信用回復に努めるとともに、覆砂、エイによる
食害対策等の支援を行い、漁獲量の向上を図ってまいります。
次に、四つ目の「あらおファンを増やすとともに、移住しやすい環境をつくる」であります。
移住促進に向けたプロセスとして、本市と継続的に多様な形で関わる人々を「あらおファン」と位置付け、まずはその拡大を図り、それぞれの関わりを深めることで、本市への好感度を高め、最終的に移住につなげることを目指してまいります。
観光振興につきましては、荒尾干潟と万田坑という二つの世界基準の観光資源を核に、本市の様々な観光資源を周遊できるように、
観光アプリによる
デジタルスタンプラリーを実施いたします。
令和4年度は、荒尾干潟が
ラムサール条約登録から10年目を迎えることから、記念講演やイベントを開催するとともに、
テーラー乗車をはじめとする
体験プログラムなどにより、荒尾干潟にしかない魅力の発信を行ってまいります。
万田坑では、経年劣化が著しい「倉庫及びポンプ室」などの保存修理と
構造補強工事を実施するとともに、寄贈を受ける炭鉱電車の一般公開に向けた保存整備を行ってまいります。また、
万田坑ステーションにおけるデジタル技術を活用した展示やVRによる疑似体験により、集客や情報発信に努めてまいります。
野原八幡宮風流については、保存継承のために映像記録を作成するとともに、
ユネスコ無形文化遺産への登録を見込んで、採択に合わせてパブリックビューイングを実施いたします。
「あらおファン」の拡大に向けましては、広報やホームページをはじめとして、より見やすく、伝わる情報発信を進めてまいります。また、LINEを活用した
利便性向上の取組を拡大するとともに、市外への情報発信については、特に観光、移住・定住につながる
シティプロモーション戦略を策定してまいります。
本市への移住・定住の促進につきましては、
移住コーディネーターによるきめ細かなサポートに加え、住宅確保への支援、移住・
定住希望者に対する補助や、県の
マッチングサイトを介した東京都市圏からの移住者に対する費用の支援制度を活用して推進してまいります。
最後に、五つ目の「先導的で持続可能なまちをつくる」であります。
先端技術の積極的な活用による
生活利便性の向上などによる暮らしの質の向上、本市における新たな
中心拠点づくりや災害等に強い
まちづくりを目指してまいります。
あらお
海陽スマートタウンにおいては、新しい
場外馬券売場の開業に合わせて
アクセス道路を供用開始し、旧
競馬場スタンド施設の解体工事に着手するとともに、準備が整った街区から順次、事業者の公募を行ってまいります。
また、荒尾駅の
改修イメージづくりと荒尾駅からあらお
海陽スマートタウンまで連続する地域の
まちづくりのための整備計画を策定してまいります。
道の駅と保健・福祉・
子育て支援施設を複合化した「
ウェルネス拠点施設(仮称)」は、PFI方式で整備・運営することとし、
事業者選定を行ってまいります。
地域高規格道路「
有明海沿岸道路」については、三池港
インターチェンジ連絡路の着工に伴い、早期開通に向けて全面的に事業協力を行ってまいります。
先進技術を生かして暮らしを快適、便利にしていく
スマートシティの推進につきましては、令和4年度も「ウェルビーイング・ミラー」を用いた実証実験を行う予定です。
顔認証システムを使った見守りサービスにつきましても、早期の導入に向けて検討を続けてまいります。引き続き「あらお
スマートシティ推進協議会」の枠組みなど、産官学の強力なパートナーシップで快適さと幸せを実感できる
まちづくりを進めてまいります。
また、全世代型の
デジタル社会を構築するため、「荒尾市
DX推進計画」を指針とするとともに、民間企業と連携して
スマートフォンの使い方教室を地域に出向いて行うなど、幅広い世代の市民の皆様が気軽に
デジタル化の恩恵を享受できるよう取り組んでまいります。
交通ネットワークにつきましては、利便性が高く、持続可能な
旅客サービスの提供の確保に向け、新たに
公共交通計画を策定します。また、お
もやいタクシーを活用して、医療福祉や観光振興など各政策分野との連携による「
荒尾版MaaS」の取組を進めてまいります。
持続可能な
循環型社会の形成への取組としましては、
自治体版RE100による公共施設からのCO2ゼロを目指すとともに、2050年までに
温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」に向け、市民、事業者及び行政が連携して
地球温暖化対策の推進に取り組んでまいります。また、国が進める脱
炭素先行地域づくり事業に手を挙げ、国の補助金を活用して個人住宅や事業所の
太陽光パネルなどの設置に補助を行ってまいります。
荒尾干潟の保全については、
荒尾干潟水鳥・
湿地センターを中心に
ラムサール条約登録湿地である荒尾干潟の重要性について学校における環境学習など啓発を継続するとともに、干潟の保全や賢明な活用に向けた取組を進めてまいります。
災害等に強い
まちづくりについては、近年頻発する
集中豪雨等の自然災害から市民生活を守るため、ハード・ソフト両面から強化を図ってまいります。
ハード面では、豪雨による浸水被害を軽減するため、
浸水シミュレーションを踏まえた
浸水防止対策を検討してまいります。また、荒尾港海岸堤防において、高潮、海岸浸食による浸水被害を未然に防止するため、
堤防補強工事を行ってまいります。
ソフト面では、地区の防災計画の策定を支援するとともに、避難行動要支援者に対する個別計画の策定についても、各地区と連携しながら進めてまいります。
また、
地域防災力の中核である消防団の活動をさらに充実・強化するため、団員の処遇改善及び資機材の整備充実を行い、消防団員の確保と安全面の強化に努めるとともに、
自主防災組織と連携した取組を推進してまいります。
防犯対策につきましては、
防犯カメラの追加設置や地域における
LED防犯灯設置費用の助成を行うとともに、安全・安心な
まちづくりに関する協定を交わした
荒尾警察署と連携して犯罪が起きにくい
地域づくりを推進します。
空き家対策については、空き家の発生抑制、利活用・除却の促進、適正管理を行ってまいります。
また、老朽化が著しい
市営住宅大和団地にお住まいの方々に対して、
バリアフリーなどの必要な改修を施した他団地の低層階への転居をお願いし、より快適で安全な住宅環境を提供してまいります。
学校施設や市営住宅など公共施設の
維持管理全般については、
市民サービスの向上と管理の効率化のため、令和5年度からの包括的な管理委託に必要な準備を進めてまいります。
旧
観光物産館及び旧第五中学校については、民間による有効活用を図るため、設備等の改修を行ってまいります。
次に、令和4年度当初予算の概要であります。
令和4年度当初予算に対する考え方は、ただいま
主要施策ごとに一般会計を中心に述べたところであります。このほか特別会計、企業会計を含めた規模について申し上げますと、一般会計が246億4,000万円、特別会計が160億9,122万7,000円、企業会計が179億4,663万1,000円で、全会計の総計は586億7,785万8,000円といたしました。
これを前年度当初予算と比較いたしますと、一般会計は6.8%の増、特別会計は7.2%の増、企業会計は28.5%の増で、総計で12.7%の増となっております。
以上、「あらお
未来プロジェクト」に沿って、令和4年度の主要施策を述べさせていただきました。
令和4年度は、市制施行80周年を迎えることから、本市の歴史を後世に引き継ぐ取組と先進的な
まちづくりを融合する『
温故知新推進予算』とも言える編成としました。
先人の功績に感謝しながら、歴史や文化を人づくりの基盤として、大切にしていきたいと考えております。
新型コロナにより、私たちの暮らしや働き方など大きく変わりましたが、あらゆるものの一極集中が見直されており、地方にとって大きなチャンスでもあります。
今だからこそ、“つながり”を大切にしながら、荒尾市の
まちづくりに『共感』し、互いに『信頼』できる大学や高専、企業などと連携し、付加価値の高い荒尾らしさを具現化するチャレンジを続け、地域経済の好循環と多くの人に選ばれ幸せを実感する『暮らしたいまち 日本一』を目指してまいります。
今後も、議員各位及び市民の皆様の一層の御理解と御協力をお願い申し上げ、令和4年度の施政方針といたします。
────────────────────────────────
日程第4議第1号令和4年度荒尾市
一般会計予算から日程第32議第29号
令和3年度荒尾市
下水道事業会計補正予算(第2号)(
提案理由説明)
7:◯議長(安田康則君) ◯議長(安田康則君) 日程第4、議第1号令和4年度荒尾市
一般会計予算から、日程第32、議第29号令和3年度荒尾市
下水道事業会計補正予算(第2号)まで、以上、一括議題といたします。
議案の朗読は省略し、件名のみを事務局長をして朗読いたさせます。
前田事務局長。
〔
前田事務局長朗読〕
8:◯議長(安田康則君) ◯議長(安田康則君) これより、上程議案についての提案理由及び議案内容の説明を求めます。浅田市長。
〔
市長浅田敏彦君登壇〕
9:◯市長(浅田敏彦君) ◯市長(浅田敏彦君) 今回の定例会に上程いたします議案は、条例の制定2件、条例の一部改正10件、令和4年度当初予算8件、令和3年度補正予算5件、市道路線の廃止及び認定1件、財産の取得1件、専決処分2件、合わせて29件でございます。
各議案の内容につきましては、それぞれ所管部署より説明いたさせますので、御審議のほどよろしくお願い申し上げます。
10:◯議長(安田康則君) ◯議長(安田康則君)
石川総務部長。
〔
総務部長石川陽一君登壇〕
11
:◯総務部長(石川陽一君)
◯総務部長(石川陽一君) 私のほうからは、
総務部所管の関連議案10件について御説明いたします。
まず、議第1号令和4年度荒尾市
一般会計予算についてでございます。
議案書1の1ページをお開き願います。
第1条のとおり、予算総額は歳入歳出それぞれ246億4,000万円でございまして、第2条以降に債務負担行為、地方債、一時借入金、歳出予算の流用について定めております。
内容につきましては議案資料により御説明いたしますので、議案資料の1ページをお開き願います。
まず、歳入の総括表でございます。前年度との比較により、主な項目について御説明いたします。
まず、1款の市税でございますが、市民税及び固定資産税等の増収等で約3億円、6.1%の増を見込んでおります。
10款の地方特例交付金では、中小企業に対する固定資産税の減免分の補填がなくなったため、約1億2,600万円の減としております。
15款の国庫支出金は、約8億3,000万円の増となり、扶助費分の増などのほか、
新型コロナワクチン接種事業、
新型コロナの地方創生臨時交付金等が含まれるものです。
18款の寄附金は、ふるさと応援寄附金の増、19款の繰入金は、財政調整基金取崩しの増によるものです。
22款の市債は、約3億8,000万円の減となっておりますが、臨時財政対策債の減によるものです。
以上、歳入合計として246億4,000万円となり、前年度当初予算に比べ15億6,000万円の増となっております。
2ページをお開きください。
2ページが目的別、3ページが性質別に分類した歳出の総括表でございますが、3ページで、歳出の主な増減内容を中心に御説明いたします。
まず、人件費におきましては、約1億4,000万円の増となっておりますが、職員や会計年度任用職員分の増によるものです。
扶助費におきましては、障害サービスである介護・訓練等・障害児通所給付費や、認定こども園等への給付費等の増で、約2億2,000万円の増となっております。
物件費では、
新型コロナの接種事業や新図書館の管理費等で、約3億2,000万円の増でございます。
補助費等におきましては、新給食センターの管理費やふるさと応援寄附金の関連経費分などによる約2億8,000万円の増となります。
普通建設事業費では、まず、補助事業費についてですが、
地球温暖化対策事業費や万田坑の保存修理、
放課後児童クラブの整備費等で、約2億円の増となっております。
単独事業費の増につきましては、新給食センターの整備費や炭鉱電車保存整備事業費等で、約2億円の増となっております。
4ページをお開きください。
17ページまでの臨時的経費のうち、新規や拡充分についてかいつまんで御説明いたします。
まず、5ページ、総務費の下から3番目の、荒尾市制80周年記念事業費は、記念式典の開催経費でございます。
8ページをお願いします。
民生費ですが、7番目の日常生活用具給付等事業費は、視覚障害者に対する暗所視支援眼鏡を品目に加えるものです。
9ページの一番上ですが、
放課後児童クラブ運営委託事業費は、直営の各
放課後児童クラブについて令和5年度より民営化するための業者選定に係る経費でございます。
4款衛生費、上から4番目、子育て世代包括支援センター事業費は、出産間もない産婦の負担や不安軽減のため、産後ケア事業に宿泊型を追加するものです。
11ページをお願いいたします。
6款農林水産業費の一番下、農産物被害対策事業費は、有害鳥獣の捕獲者として若手育成の補助金を創設するものです。
12ページをお願いします。
農林水産業費の下から2番目、浜の活力再生事業費は、昨年度からの取り組み、マガキの養殖について規模を拡大して実施するものです。
7款商工費の下から2番目、
新型コロナウイルス対策事業費は、時短要請協力金に対する負担金や、
プレミアム付商品券発行支援事業補助金等となります。
14ページをお願いします。
8款土木費の2番目、荒尾駅周辺地区整備事業費は、荒尾駅周辺地区の整備基本計画を策定するものです。
土木費最後の移転費等助成事業費は、老朽化が著しい大和団地にお住まいの方たちを、桜山団地や八幡台団地等へ移転していただくための補償金となります。
16ページをお願いします。
教育費の下から7番目、中学校フリースクール事業費は、既に設置の第三中学校の不登校生徒の受入先ハートフルルームを、
海陽中学校及び第四中学校にも設置するものです。
続きまして、18ページをお開きください。
投資的経費の集約表でございます。補助事業の総額は、約13億3,000万円、単独事業の総額は約9億6,000万円で、それぞれ約2億円の増となっております。
次の19ページからは、補助事業の内訳でございます。
上から3番目の3款民生費、
放課後児童クラブ施設整備費は、第一小学校敷地内に
放課後児童クラブ施設を整備するものです。
4款衛生費の
地球温暖化対策事業費は、国の補助制度を活用し、太陽光発電システム等の導入に対して補助を行うものです。
8款土木費は、国の社会資本整備総合交付金を活用しての道路、港湾、公園、市営住宅等の整備事業でございます。
続いて、21ページからが単独事業でございます。
22ページをお願いいたします。
7款商工費の2番目、炭鉱電車保存整備事業費は、寄贈を受ける炭鉱電車2両を静態保存するものです。
23ページ一番下、教育費の給食センター整備推進事業費は、外構工事等が単独事業となるものです。
次の24ページでは、緊急時の災害復旧費を、その次の25ページでは、特別会計への繰出金をまとめております。
26ページから46ページまでは、各新規事業、拡充事業のうち主なものについて事業の詳細を掲載しておりますので、後ほど御参照願います。
飛びまして、47ページをお開きください。
地方消費税交付金が充てられる社会保障施策に要する経費でございます。
消費税率の引上げによる地方消費税の増収部分については、社会保障施策に充てるものとされており、使途を明確にする資料でございます。
議第1号令和4年度荒尾市
一般会計予算については、以上です。
続きまして、議第9号及び議第10号の、令和3年度荒尾市一般会計補正予算の専決処分2議案についてでございます。
議案書3の1ページを、お願いします。両議案ともに、
地方自治法第179条第1項の規定に基づき別紙のとおり専決処分したので、同条第3項の規定により議会に報告し、承認を求めるものでございます。
3ページをお開き願います。
第10号補正は、令和3年12月17日付で歳入歳出予算の補正を専決処分したものでございます。
補正の内容につきましては議案資料で御説明いたしますので、議案資料の58ページをお開き願います。
3款民生費の、令和3年度子育て世帯等臨時特別支援事業費になりますが、12月議会で追加提案をしました先行給付分と合わせて、現金給付での一括給付としたことから、早急に予算化が必要となったものです。
第10号の補正額は4億1,500万円で、財源は全額国庫補助金となります。
議第9号については、以上です。
続いて、議案書の3の17ページをお願いします。
第11号補正は、令和4年1月24日付で専決処分をしたものでございます。
補正の内容につきましては議案資料で御説明いたしますので、議案資料の59ページをお開き願います。
まず、3款民生費の住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金事業費ですが、令和3年度の住民税非課税世帯及び家計急変世帯に対し、1世帯につき10万円の給付金を支給するものです。
二つ下の、保育士等処遇改善臨時特例事業費は、保育士・幼稚園教諭・放課後児童支援員等の処遇改善のための補助金を助成するものです。
最後の、4款衛生費の
新型コロナウイルスワクチン接種事業費は、3回目の追加接種が前倒しになったこと、接種対象年齢が5歳まで拡大されたことによる必要経費の補正となります。
第11号の補正額は10億6,486万7,000円で、財源は全額国庫支出金となります。
議第10号については、以上です。
続きまして、議第11号荒尾市企業版ふるさと納税基金条例の制定についてでございます。
議案書3の35ページをお開き願います。
提案理由といたしましては、荒尾市まち・ひと・しごと創生推進計画に掲げる事業に要する経費の財源に充てるため、基金を設置したいからでございます。
内容につきましては議案資料により御説明いたしますので、議案資料の60ページをお開き願います。
まず、企業版ふるさと納税とは、地方自治体が地方版総合戦略に基づき作成し、国が認定した、まち・ひと・しごと創生推進計画に対する取組に対し企業が寄附を行う仕組みで、本市の新たな財源確保と企業との連携強化が見込まれるものです。
制定理由ですが、本市では、令和3年3月に本制度を導入しており、新たに基金を創設することで寄附金の有効活用と円滑な制度運営を図るため、条例制定を行うものでございます。
条例の概要として、設置目的、積立、処分について規定しており、基金の使途としましては、あらお
未来プロジェクトの五つの政策分野の事業に当てるものです。
なお、この条例は公布の日から施行することとしております。
議第11号については、以上です。
続きまして、議第13号荒尾市個人情報保護条例の一部改正についてでございます。
議案書3の43ページをお開き願います。
提案理由といたしましては、独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律の廃止に伴い、所要の改正を行うものでございます。
内容につきましては、議案資料により御説明いたします。議案資料の61ページ、新旧対照表を御覧ください。
今回の改正は、法律の廃止・統合に伴い条文中の独立行政法人等の根拠規定を、独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律から、個人情報の保護に関する法律に改めるものです。
なお、附則としまして、この条例は令和4年4月1日から施行することとしております。
議第13号については、以上です。
続きまして、議第14号荒尾市職員の育児休業等に関する条例の一部改正についてでございます。
議案書3の47ページをお開き願います。
提案理由は、国に準じて、会計年度任用職員の育児休業等の取得要件の緩和等を行いたいからでございます。
内容につきましては、議案資料により御説明いたしますので、議案資料の62ページをお開き願います。
改正内容としましては、会計年度任用職員の育児休業及び部分休業の取得要件である、1年以上の在職期間を廃止するとともに、育児休業を取得しやすい勤務環境を整備するための措置を新たに規定するものです。
なお、この条例は令和4年4月1日から施行することとしております。
議第14号については、以上です。
引き続き、議第15号
荒尾市議会議員、委員、立会人等の議員報酬、報酬等支給条例の一部改正についてでございます。
議案書3の51ページをお開き願います。
提案理由は、投票管理者及び投票立会人の交替制の導入に伴い、報酬について所要の改正を行いたいからでございます。
内容につきましては、議案資料により御説明いたします。議案資料の65ページをお開き願います。
改正の内容といたしましては、投票管理者や投票立会人が職務時間内に交替した場合に、その職務時間に応じて報酬を支給できるようにするものでございます。
なお、この条例は公布の日から施行することとしております。
議第15号については、以上です。
続きまして、議第16号荒尾市長等の給与等に関する条例等の一部改正についてでございます。
議案書3の55ページをお開き願います。
提案理由といたしましては、国に準じて、特別職の職員及び市議会議員の期末手当を改定したいからでございます。
内容につきましては、議案資料により御説明いたします。議案資料の67ページをお開き願います。
特別職である市長、副市長、教育長、企業管理者、病院事業管理者、市議会議員に支給されます期末手当について、令和4年度から現行の年間3.35月分を0.10月分引下げ、年間3.25月分とするものです。
2款後期高齢者医療広域連合納付金は、本市で徴収しました保険料と、保険料軽減のための保険基盤安定繰入金等を広域連合に納付するものでございまして、対前年度比8.4%増の8億3,531万6,000円を計上しております。
3款保健事業費は、広域連合からの委託を受けて、高齢者健康診査を実施する費用で、2,261万1,000円を計上しております。
続きまして、上段の歳入です。
1款後期高齢者医療保険料は、保険料率改定及び賦課限度額の変更により、前年度比8.1%増の5億9,327万6,000円を計上しております。
4款の繰入金の保険基盤安定繰入金は、保険料率の改定に伴い、増額を見込み、事務費繰入金と合わせ、対前年度比9.3%増の2億8,260万2,000円を計上しております。
議第4号につきましては、以上でございます。
次に、議案書3の71ページをお開き願います。
議第20号荒尾市
放課後児童クラブ条例の一部改正について、御説明いたします。
提案理由は、
放課後児童クラブの使用料について、開所時間に応じた料金設定とするため、所要の改正を行いたいからでございます。
内容につきましては、議案資料で御説明いたします。資料の79ページをお開き願います。
このたびの改正は、通常利用の7月分の使用料及び夏期休業期間を除く長期休業期間のみの使用料について、新旧対照表のとおり改正をするものでございます。
施行期日は、令和4年4月1日でございます。
議第20号につきましては、以上でございます。
次に、令和3年度の特別会計補正予算2件について御説明をいたします。
議案書3の161ページをお開き願います。
議第26号令和3年度荒尾市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)でございます。
今回の補正は、予算の総額に2億1,893万6,000円を追加し、補正後の予算総額を73億1,171万2,000円とするものでございます。
議案資料の98ページをお開き願います。
まず、下段の歳出から御説明いたします。
2款の保険給付費は、
新型コロナの影響による受診控えの反動等から医療費が増加しており、決算見込みにより、一般被保険者療養給付費、一般被保険者高額療養費と合わせて2億1,837万1,000円を増額いたしております。
財源といたしましては、上段、歳入の4款県支出金の保険給付費等交付金と、8款諸収入の雑入にて同額を増額計上いたしております。
上段の、それ以外の歳入を御説明いたします。
1款の国民健康保険税は、
新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、収入減となった方への減免分299万1,000円を減額補正し、当該減免分は3款国庫支出金の国民健康保険災害等臨時特例補助金で措置されることから、同額を増額計上しております。
6款繰入金の一般会計繰入金は、繰出基準額の確定等に伴い、611万6,000円の増額、財政調整基金繰入金は、決算見込みによる財源調整により、6,053万円を減額補正するものです。
7款繰越金は、前年度決算剰余金のうち、未計上分の5,497万9,000円を繰り越すものでございます。
議第26号につきましては、以上でございます。
最後に、議案書3の179ページをお開き願います。
議第27号令和3年度荒尾市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)でございます。
今回の補正は、予算の総額から925万4,000円を減額し、補正後の予算総額を8億4,554万4,000円とするものでございます。
内容につきましては、議案資料の99ページに記載のとおりでございまして、保険料の軽減措置を公費で負担する保険基盤安定負担金の額が確定したことに伴う減額補正でございます。
議第27号につきましては、以上でございます。
以上で、保健福祉部所管の議案6件の説明を終わります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
16:◯議長(安田康則君) ◯議長(安田康則君) 北原産業建設部長。
〔産業建設部長北原伸二君登壇〕
17:◯産業建設部長(北原伸二君) ◯産業建設部長(北原伸二君) 私のほうからは、産業建設部所管の議案3件について、御説明いたします。
初めに、議第5号令和4年度荒尾市南新地土地区画整理事業特別会計予算について、御説明いたします。
恐れ入りますが、議案書2の181ページをお開き願います。
第1条で、歳入歳出予算の総額をそれぞれ16億1,847万9,000円と定めるほか、第2条では地方債、第3条では一時借入金について定めております。
内容につきましては、議案資料にて御説明いたしますので、議案資料の54ページをお開き願います。
まず、上段の歳入でございます。
1款保留地処分金につきましては、5,178万4,000円を計上しております。
2款分担金及び負担金は、南新地地区内の
有明海沿岸道路の公共施設管理者負担金で、1,744万円を計上しております。
3款国庫支出金は、1億8,450万円、5款繰入金といたしまして、一般会計より2億1,065万5,000円を計上しております。
また、8款市債として11億5,410万円の借入を予定しており、歳入合計額として16億1,847万9,000円でございます。
次に、下段の歳出につきましては、1款総務費は、職員人件費及び独立行政法人都市再生機構への事業推進支援等委託費として、7,947万1,000円を計上しております。
2款事業費は、14億9,967万9,000円を計上しており、競馬場施設の解体と土地の整地工事や区画道路の工事などを進めてまいります。
3款公債費は、元金及び利子の支払い分として3,832万9,000円を計上しております。
その他、4款予備費100万円を加えまして、歳出合計額が16億1,847万9,000円となります。
議第5号につきましては、以上でございます。
次に、議第23号市道路線の廃止及び認定について、御説明いたします。
議案書3の83ページをお開き願います。
提案理由といたしましては、道路法第8条第2項及び第10条第3項の規定により、議会の議決を必要とするからでございます。
内容につきましては、議案資料により御説明いたしますので、議案資料の83ページをお開き願います。
今回は、1路線を廃止し、8路線を認定するものであり、971メートルの追加延長となります。
認定内容といたしましては、南新地土地区画整理事業や民間の開発行為及び県道の供用開始に伴う認定でございます。
詳細な位置につきましては、次のページ以降に掲載しておりますので、後ほど御確認をお願いいたします。
議第23号につきましては、以上でございます。
最後に、議第28号令和3年度荒尾市南新地土地区画整理事業特別会計補正予算(第3号)について御説明いたします。
議案書3の191ページをお開き願います。
今回の補正額は、歳入歳出予算の総額に、それぞれ4,705万8,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を、それぞれ10億840万円とするものでございます。
内容につきましては、議案資料で御説明いたしますので、議案資料の100ページ、最終のページをお開き願います。
まず、上段の歳入でございます。
1款保留地処分金は、保留地の販売額が5,188万8,000円でございましたので、その額に合わせて減額しております。
3款国庫支出金は、補助金額決定に伴う減額でございまして、2,352万9,000円減額して、2億8,622万1,000円でございます。
5款繰入金は、起債充当事業の変更に伴う増額でございます。
8款市債は、保留地処分金の減額に伴う地域開発事業債の借入等に伴う増額でございます。
次に、下段の歳出でございます。
2款事業費の南新地事業費といたしまして、国の補助金額決定に伴い4,705万8,000円を減額して、補正後の額を9億279万1,000円とするものでございます。
議第28号につきましては、以上でございます。
以上で、産業建設部所管の議案説明を終わります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
18:◯議長(安田康則君) ◯議長(安田康則君) 浦部教育長。
〔教育長浦部 眞君登壇〕
19:◯教育長(浦部 眞君) ◯教育長(浦部 眞君) 教育委員会所管の議案2件について、御説明をいたします。
初めに、議第12号荒尾市・長洲町
学校給食センター条例の制定についてでございます。
議案書3の39ページをお開き願います。
提案理由といたしましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第30条の規定に基づき、荒尾市・長洲町
学校給食センターを設置したいからでございます。
続いて、41ページをお開き願います。
本条例の主な内容について、御説明をいたします。
第1条において、荒尾市立小・中学校と長洲町立小・中学校の学校給食を共同して行うことなどや、第2条において、当
学校給食センターの名称及び位置を定めております。
第3条では、この条例に定めるもののほか、必要な事項は、荒尾市・長洲町
学校給食センター協議会規約に定めるところによるとしております。
なお、附則としまして、本条例は、令和4年9月1日から施行するとし、それに伴い、現行の荒尾市立学校給食共同調理場設置条例は廃止するとしております。
議第12号につきましては、以上でございます。
続きまして、同じく議案書3の87ページをお開き願います。
議第24号財産の取得についてでございます。
先ほど御説明いたしました、荒尾市・長洲町
学校給食センターの整備に必要な給食用食具である財産の取得につきまして、
地方自治法第96条第1項第8号の規定により、議会の議決を求めるものでございます。
提案理由といたしましては、当該財産の取得が予定価格2,000万円以上の動産の買入れに該当しますことから、
荒尾市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、議会の議決を必要とするからでございます。
内容につきましては、記載のとおり給食用食具を7,246万8,000円で取得するものでございます。
恐れ入りますが、議案資料の90ページをお開き願います。
財産の取得の概要といたしまして、取得する給食用食具の具体的な内容や仮契約の状況、また、長洲町の取得割合等を記載しております。
議第24号につきましては、以上でございます。
以上で、教育委員会所管の議案2件についての説明を終わります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
20:◯議長(安田康則君) ◯議長(安田康則君) 宮崎企業管理者。
〔企業管理者宮崎隆生君登壇〕
21:◯企業管理者(宮崎隆生君) ◯企業管理者(宮崎隆生君) 私のほうから、企業局所管の議案3件について説明いたします。
初めに、議第6号令和4年度荒尾市水道事業会計予算について、説明いたします。
恐れ入りますが、議案書2の209ページをお開き願います。
水道事業会計予算につきましては、第1条の総則から、211ページの第10条の他会計からの補助金まで、必要な事項を定めております。
主な内容につきましては、議案資料で説明いたしますので、議案資料55ページをお開き願います。
初めに、上段の1、業務量について説明いたします。
令和4年度は、令和3年度の決算見込みを勘案し、給水戸数を2万3,390戸、年間総配水量は540万4,000立方メートル、有収水量は494万9,000立方メートルを予定しております。
次に、2、収益的収入及び支出について説明いたします。
まず、収入でございます。
1、営業収益につきましては、昨年度より有収水量の減少と予測しておりますので、主な収益となります1)給水収益も前年度に比べ減少とした8億2,004万8,000円を見込んでおります。
2の営業外収益は、3億1,521万8,000円を見込んでいます。
内訳の主なものは、水道一元化工事に伴う企業債利子分の一般会計繰入金等の2)他会計補助金や3)消費税還付金、固定資産の減価償却に際し補助金相当分を収益化します4)長期前受金戻入や下水道使用料徴収事務委託等の5)雑収入などでございます。
以上によりまして、収入総額は前年度に比べ1.2%減の11億3,526万8,000円といたしております。
次に、支出について説明いたします。
1、営業費用は、10億2,685万4,000円を計上いたしております。
この内訳は、定期昇給や退職金積立費用の1)職員給与費や包括委託料で支払う修繕費や動力費、営業業務による使用料徴収や施設運転管理などの包括委託以外のありあけ浄水場維持管理委託料などの2)委託料、所要額を見込みます3)減価償却費や竜門ダム水源負担金などの4)その他の費用でございます。
2の営業外費用は、5,952万8,000円を計上いたしております。
主なものは1)支払利息の企業債の償還利子となっております。
以上によりまして、支出総額は0.2%減の10億8,738万4,000円となり、収支差引では4,788万4,000円の黒字予算となっております。
次に、3、資本的収入及び支出について説明いたします。
初めに、表右側の支出から説明いたします。
1、建設改良費の8億4,495万1,000円は、欄外に建設改良費の主なものとして記載しております計画的な管路や老朽化施設の更新や設計・施工管理費、量水器購入等の包括委託費用の1)委託料や、2)その他の包括委託以外の上の原浄水場建設改良分担金などでございます。
2の企業債償還金は、工事等の企業債元金の償還予定額となっております。
以上により、支出総額は前年度に比べ、10.7%減の11億2,241万円を予定しております。その財源の収入につきましては、表の左側の、1.企業債や下水道工事に伴う移転補償費収入の2.工事負担金、一般会計から繰り入れる消火栓設置負担金の3.他会計負担金や水道一元化工事の起債元金分の4.補助金などでございます。
以上により、収入総額は前年度に比べ、21.3%減の8億461万1,000円を見込んでおります。
その結果、収支差引で3億1,779万9,000円の資金不足が生じますので、消費税及び地方消費税資本的収支調整額、損益勘定留保資金で補填する予定でございます。
以上が、令和4年度水道事業会計予算でございます。
次に、議第7号令和4年度荒尾市下水道事業会計予算について、説明いたします。
恐れ入りますが、議案書2の239ページをお開き願います。
下水道事業会計予算につきましても、第1条の総則から241ページの第10条他会計からの補助金まで、必要な事項を定めております。
主な内容につきましては、議案資料で説明いたしますので、議案資料の56ページをお開き願います。
初めに、上段の1.業務量について説明いたします。
接続戸数は、令和3年度の決算見込みから1万5,800戸とし、年間総処理水量は434万7,000立方メートルを予定しています。また、料金算定の基礎となる年間有収水量は391万3,000立方メートルを予定しております。
次に、2、収益的収入及び支出について説明いたします。
まず、収入でございます。
1、営業収益は、昨年度より年間有収水量の減少を予測しておりますので、1)下水道使用料は前年度に比べ減少とし、雨水関連修繕費の財源となる2)他会計負担金なども前年度に比べ減少としました9億1,522万2,000円を見込んでおります。
2の営業外収益は、4億9,858万7,000円を見込んでおります。
内訳の主なものは、一般会計繰入金のうち分流式下水道に要する経費等の2)他会計補助金や4)長期前受金戻入などでございます。
以上により、収入総額は前年度に比べ6.1%減の14億1,381万1,000円を予定しております。
次に、支出について説明いたします。
1.営業費用は12億4,998万4,000円を計上いたしております。
内訳の主なものは、定期昇給や退職金の積立費用の1)職員給与費や雨水関連の修繕や調査費を含む費用の3)修繕費、浄化センター運転管理や下水道使用料徴収委託費の4)委託料、所要額の5)減価償却費などでございます。
2の営業外費用は、1億1,346万円を計上いたしております。この主なものは、企業債支払利息の1)支払利息、2)消費税及び地方消費税でございます。
以上により、支出総額は前年度に比べ5.7%減の13億6,349万5,000円となり、収支差引では5,031万6,000円の黒字予算となっております。
次に、3.資本的収入及び支出について説明いたします。
初めに、表右側の支出から御説明いたします。
1、建設改良費の7億6,777万1,000円は、欄外の建設改良の主なものとして記載しております工事費などでございます。
2の借入償還金は、企業債の元金償還予定額でございます。
以上により、支出総額は前年度に比べ、1.8%増の12億8,380万円を予定しております。この財源の収入につきましては、表の左側の1.企業債や、2.補助金、国事業の
有明海沿岸道路事業に伴う大島浄化センターの土地売却代金となります4.固定資産売却代金や、5.受益者負担金を充てることとしております。
以上により、収入総額は前年度に比べ、4.5%増の8億3,859万円を見込んでおります。
その結果、収支差引で4億4,521万円の不足額が生じますので、消費税及び地方消費税資本的収支調整額、損益勘定留保資金で補填する予定でございます。
以上が、令和4年度下水道事業会計予算でございます。
次に、議第29号令和3年度荒尾市
下水道事業会計補正予算(第2号)について御説明いたします。
恐れ入りますが、議案書3の209ページをお開き願います。
これは、令和3年度荒尾市下水道事業会計予算で定めた収益的収入及び支出、資本的収入及び支出の予定額を補正し、企業債の限度額を改めるものでございます。
この内容につきましては、国の補正予算に伴う建設改良費の増額や、工事等の次年度繰越に関連する消費税の見直しを行うもので、第2条の収益的収入及び支出では、下水道事業収益の営業外収益となる消費税及び地方消費税還付金を356万4,000円減額とした15億317万8,000円に改め、また、下水道事業費の営業外費用である消費税及び地方消費税を、2,065万6,000円増額とした14億6,798万7,000円に改めた予定額に補正するものでございます。
第3条の資本的収入及び支出におきましては、国の補正予算の増額に伴い、資本的支出の建設改良費を1億1,000万円増額としました13億7,108万1,000円に改め、その必要な財源となる企業債や補助金の資本的収入も1億1,000万円増額した9億1,271万円に改めた予定額に補正するものでございます。
これに伴い次のページの第4条では、企業債の限度額を5億1,980万円に改めるものでございます。
以上で、企業局関連の議案の説明を終わります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
22:◯議長(安田康則君) ◯議長(安田康則君) 大嶋病院事業管理者。
〔病院事業管理者大嶋壽海君登壇〕
23:◯病院事業管理者(大嶋壽海君) ◯病院事業管理者(大嶋壽海君) 議員の皆様には、日頃から大変お世話になっております。この場を借りまして、改めて厚く御礼申し上げます。
さて、今議会の市民病院所管の議案といたしましては、条例改正の1件と令和4年度当初予算1件を提案いたします。
私からは、最近の病院の課題であります、重点項目である
新型コロナウイルス感染症対策、医師確保、さらに、新病院建設について簡単に申し述べたいと思います。
まず、
新型コロナウイルス感染症対策につきましては、令和2年4月に、県から
新型コロナウイルス感染症重点医療機関の指定を受け、1病棟を感染症専用病棟としての運営を現在も続けており、医療施設設備、また、医療機器等の整備も順次行ってまいりました。
この4月で2年を経過することになりますが、今後も、
オミクロン株等の変異株や複数回のワクチン接種等も含め、
新型コロナウイルス感染症の流行状況及び対応は、現在も予測することが難しい状況が続いております。したがって、新年度予算を一部これらのことを考慮し、予算に盛り込んでおります。
次に、医師確保につきましては、熊本大学等への派遣依頼の継続、奨学金制度等の取組により増加しており、今後は、常勤医不在の診療科の医師確保への重点的な取組を継続していくところです。
最後に、新病院につきましては、令和5年8月に竣工し、荒尾市立有明医療センターと名称も一新し、10月には開院予定であります。
今後は約1年半、スムーズな開院に向けて、設計事業者や施工業者、EC事業者、CM、医療コンサルタント等と院内プロジェクトメンバーを中心に、本庁や関係機関と連携を取りながら、引き続き、いい病院づくりに邁進するところです。
さて、令和4年度当初予算につきましては、先ほど述べましたように、一部
新型コロナウイルス感染症の補助金を見込み、新病院建設に伴う建設工事費、施工管理費等、昨年に引き続き計上しております。
また、医療機器等の設備につきましては、老朽化した機器の更新と、新病院を見据えた整備を予定しております。
新病院建設事業が滞ることがないような収支状況を継続するとともに、新病院開院を見据えた予算計画としております。
最後に、当院も確実に地域の拠点病院としての機能を整え充実を図っているところであり、新病院の新築・移転を見据え、これからも経営の安定化に向けて、さらに努力してまいりたいと考えております。
どうぞ御理解と御支援をよろしくお願い申し上げます。
なお、議案の詳細につきましては、市民病院事務部長が説明いたしますので、御審議のほど、よろしくお願いいたします。
24:◯議長(安田康則君) ◯議長(安田康則君) 上田市民病院事務部長。
〔市民病院事務部長上田雅敏君登壇〕
25:◯市民病院事務部長(上田雅敏君) ◯市民病院事務部長(上田雅敏君) それでは、市民病院所管の議案2件について御説明をいたします。
議案書3、79ページをお開き願います。
議第22号
荒尾市民病院医学生奨学金貸付条例及び
荒尾市民病院看護学生奨学金貸付条例の一部改正についてでございます。
提案理由といたしましては、荒尾市税外歳入に係る督促手数料及び延滞金徴収条例の改正に伴い、所要の改正を行いたいからでございます。なお、議案資料82ページに新旧対照表を示しておりますので、後ほど御参照をお願いいたします。
それでは次に、議第8号令和4年度荒尾市病院事業会計予算についてでございます。
議案書2の269ページをお開き願います。
第1条に総則、第2条に業務の予定量を定め、1、事業計画では、一般病床数270床、感染症病床数4床の合計274床と定めております。
患者数につきましては、前年度実績、病床の効率的な運用等を参考に積算し、1日平均入院患者数は、退院患者数を含み入院で212人とし、年間入院患者数を7万7,380人と見込んでおります。
また、1日平均外来患者数は330人とし、年間外来患者数は8万190人と見込んでおります。
2の建設改良計画や収益的収入及び支出、資本的収入及び支出につきましては、議案資料で御説明をいたしますので、議案資料57ページをお開き願います。
収益的収入及び支出でございますが、医業収益については、先ほど報告の患者数また診療単価で積算し、入院収益を43億1,868万円、外来収益を16億5,191万4,000円、その他医業収益を3億7,729万7,000円と見込んでおります。
また、医業外収益は、繰入金、
新型コロナウイルス感染症患者等入院病床確保事業の補助金などで8億6,346万3,000円と見込んでおります。
これに関し、資料中段の
新型コロナウイルス感染症患者等入院病床確保事業の見込額を御覧ください。
年度の上半期は、現在の感染症専用病棟を確保・継続する方針とし、感染症専用病棟に感染症患者10名が入院している想定で、現状の補助額、一般病床で単価7万4,000円の37床、HCUで単価21万1,000円の2床を見込み、補助金として4億3,371万1,000円を計上いたしております。
以上により、収入の合計を72億601万2,000円といたしております。
次に、支出については、医業費用のうち給与費が、職員構成の変更などにより41億8,296万円、材料費は、試薬の増加などにより13億9,679万2,000円を見込んでおります。経費は、医療機器保守委託料や検査委託料の委託料の増加などにより10億9,969万8,000円と見込んでおります。なお、委託料には新病院建設コンサル委託料も含んでおります。
医業外費用では、支払利息が新病院建設に伴う借入増により、3,366万7,000円、その他医業外費用として8,240万円を見込み、これらにより収益的支出合計は71億6,253万7,000円となります。
以上により、収益的収支の差引収支は、4,347万5,000円の黒字予算を見込んでおります。
次に、2、資本的収入及び支出について御説明いたします。表右の支出を御覧ください。
建物建設改良費として、新病院建築工事費53億2,300万円を器械備品購入費として、医療機器購入費3億1,000万円を計上いたしております。
企業債償還金は、2億5,860万円とし、さらに、医学生奨学資金貸付金で2,640万円、看護学生奨学資金貸付金で900万円を予定しております。
これらにより、資本的支出合計は59億2,700万5,000円となります。
一方、収入については、施設整備事業債で53億2,243万円、医療機器整備事業債で3億円、建築物耐震対策緊急促進事業補助金7,800万9,000円を計上し、資本的収入は合計で57億583万3,000円といたしております。
以上により、資本的収支の差引額はマイナス2億2,117万2,000円となります。
なお、資本的収入額が資本的支出額に対し不足する額は、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額で補填するものといたします。
以上が、令和4年度当初予算で編成いたしました内容となります。
なお、議案書には、第5条に債務負担行為を定め、第7条以下で一時借入金の限度額、経費を流用できる項目などについて定めております。
また、予算の実施計画書、計画などを添付しておりますので、後ほど御参照をお願いいたします。
議案の説明は、以上でございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
26:◯議長(安田康則君) ◯議長(安田康則君) 以上で、上程議案の説明は終了いたしました。
これより上程議案に対する質疑を行いますが、通告がありませんので、これにて質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております議第1号から議第29号までの議案29件、そして、今定例会において審査を予定している陳情は、お手元に配付しております議案付託表及び陳情一覧表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。
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27:◯議長(安田康則君) ◯議長(安田康則君) 以上で、本日の日程は全て終了いたしました。
この際、議長より申し上げます。会派代表質問及び個人の一般質問については、本日午後3時までにその要旨を文書で通告されるよう望みます。
本日は、これにて散会いたします。
午後0時01分 散会...